2024.06.14
山梨県、ベトナム人労働者の家族向け医療傷害保険制度を展開
先進国で労働人口の減少が進み、世界的な人材獲得競争が激化する中、山梨県は、経済や地域社会の担い手として
外国人材を受け入れるための魅力づくりに取り組んでいる。2023年10月末時点の県内の外国人労働者数のうち、
ベトナムからの受け入れが3019人と最も多い。
同県では、2023年9月に姉妹友好県省を締結した北中部地方クアンビン省をはじめ、今後ベトナムから多くの
人材獲得を期待している。
こうした中、ベトナム人労働者が山梨県で安心して働き暮らせるよう、同県は全国に先駆け、母国在住の家族を
医療面から支える医療傷害保険サービスを、現地の保険会社と連携して構築した。
この医療傷害保険は、母国在住の家族がケガや病気をした際、医療費を支払った後に保険会社へ請求し、保険会社から
保険金を受け取ることで、実質1割の自己負担でベトナムの全病院で治療を受けることができる。
同制度は、人材獲得に向けて外国人労働者の受け入れに取り組む県内の企業・団体を支援するため、この医療傷害保険に
加入した外国人労働者が支払う保険料を、企業・団体が一定額以上助成した場合において、県がその企業・団体に対して一定額を補助する制度となっている。