2024.05.30
職場でのAI導入率、ベトナムは世界平均より高水準
米マイクロソフト(Microsoft)が先般発表した職場における人工知能(AI)導入状況に関する調査結果によると、
ベトナムの知識労働者の88%が生成AIをはじめとするAIを仕事に活用しており、これは世界平均の75%を上回る水準となっている。
同調査は、ベトナムを含む世界31か国・地域の労働者3万1000人を対象に行われた。世界の職場における生成AI導入率は、
直近6か月で2倍近くに増加。特に人気のAIツールは◇チャットGPT(ChatGPT)、◇コパイロット(Copilot)、
◇ギットハブ・コパイロット(GitHub Copilot)となっている。
同調査によると、ベトナムの労働者は、企業や組織による導入指示を待つのではなく、自発的にAIツールを実装して
使用する傾向があり、全世代で約70%のユーザーが個人用のAIツールを仕事に活用している。一方、ビジネスリーダーの
89%が競争力を維持するために、自社がAIを導入する必要があると考えている。
マイクロソフト・ベトナム(Microsoft Vietnam)のグエン・クイン・チャム社長は、ベトナムにおいてAIは文書の翻訳や要約、メールの下書きなど単純作業に使用されるだけでなく、創造性を必要とする作業にも使われ始めていると明らかにした。しかし、上司からAI利用を推奨するような働きかけは少なく、この事実は世界の潮流に反していると同氏は指摘した。