2024.03.22
ベトナムでホタテなど日本産水産物の魅力アピール、流通拡大へ
ホーチミン市で14日、日本産ホタテをはじめとする日本産食材の魅力を伝え
日本産水産物の流通拡大に向けた事業者マッチングイベント
「Taste of Japan in Vietnam Scallop & Japanese Seafood Expo」が開催された。
同イベントは日本の農林水産省が主催したもので、ホタテ貝などの日本産水産物の輸出先の
多角化に向けて、日本産食材輸入事業者・卸売業者、飲食店、小売店、シェフなどを対象に、
日本産水産物の魅力を様々な角度からアピールした。
イベントでは、日本産食品として、◇ホタテ(北海道)、◇ブリ・タイ・マグロ(愛媛県)、
◇和牛(福岡県)、◇お米(新潟県)、◇味噌(長野県)、◇醤油(石川県)、◇日本酒(岩手県、福島県、石川県、兵庫県)を紹介した。
また、ティックトック(TikTok)で大人気のインフルエンサーシェフのホシ・ファン(Hoshi Phan)氏が日本産ホタテ、ブリ、タイを使った刺身、ホタテとグリーンマンゴーのサラダの調理デモを行ったほか、2020年に農林水産省から「日本食普及の親善大使」に任命された小林宏次郎シェフが日本産水産物の品質の高さや美味しさなどの魅力を発信した。
さらに、日本産ホタテの殻剥き加工地の意向を有する水産加工事業者も参加し、日本産ホタテの取り扱いに関心のある現地レストラン関係者などとの交流の機会も設けられた。
このほか、石川県の日本酒や醤油などの北陸産品も紹介することで、令和6年能登半島地震の復興を後押しする機会ともなった。
なお、日本の農林水産物および食品の輸出額は、2023年に約1兆4547億円に達した。日本政府は、この輸出額を2025年までに2兆円、2030年までに5兆円に増やすことを目標としている。水産物のうち、ホタテ、ブリ、タイは日本の輸出重点品目であり、日本政府はこうした日本の水産物の魅力を日本国外にアピールし、新たな輸出先を多角化するための取り組みを実施している。