2024.03.15
ハノイ:メトロ3号線、高架区間の試運転を開始
ハノイ市で建設中の同市都市鉄道(メトロ)3号線(ニョン~ハノイ駅区間)案件について、
同市メトロ管理委員会(MRB)は12日、11日から高架区間の試運転を開始し、1か月半の試運転を経て
商業運転を開始すると発表した。
3月11日から4月26日までの7週間(32日間)にわたり、毎週月曜日から金曜日まで、
午前7時45分から午後4時45分までの時間帯に試運転を実施し、運行手順や運行・保守メンテナンスに
携わる従業員の知識とスキルなどを検証する。
試運転は、◇通常モード、◇制限モード、◇緊急モードを含む3つのモードで行い、コンサルタント役のフランスのシストラ(SYSTRA)が策定した計57の試運転シナリオに沿って実施する。
試運転に参加するのは、◇投資主のMRB、◇コンサルタント役のシストラ、◇メトロ3号線を運営するハノイ・メトロ(Hanoi Metro)。Apave・Bureau Veritas・Certiferの共同企業体が評価を実施し、最終的な評価の結果がシステム安全証明書となる。
MRBはこれを踏まえ、交通運輸省に所定の書類を提出し、審査と運行許可を要請する流れとなる。
メトロ3号線は全長12.5km、うち高架区間が8.5km、地下区間が4km。高架駅8か所、地下駅4か所を設置する。投資総額は34兆8000億VND(約2070億円)超となっている。
MRBの最新の報告によると、完成率は77.8%、うち高架区間が99.7%、地下区間が37.3%となっている。なお、全線開通は2027年を見込んでいる。