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2024.03.08

大和ハウス工業、フンイエン省でマルチテナント型物流施設を着工 北部初

大和ハウス工業株式会社(大阪府大阪市)と、タイで物流施設や工場の開発などを展開する最大手のパース写真(北側)

WHAコーポレーション(WHA Corporation)が共同出資するDH WHAロジスティクスプロパティミンクアンベトナム

(DH WHA Logistics Property Minh Quang Vietnam)は1日、北部紅河デルタ地方フンイエン省

ミンクアン工業団地内において、マルチテナント型物流施設「DPLベトナムミンクアン(DPL Vietnam Minh Quang)」を着工した。

大和ハウス工業にとって、ベトナム北部で初めて開発する物流施設となる。

 同施設は平屋建て、敷地面積7万0109.20m2、延床面積4万2330.33m2で、最大10社(1区画約2800m2~)のテナント企業が入居可能。

2024年12月27日に竣工し、2025年1月2日より入居可能となる予定だ。

 DH WHAロジスティクスプロパティミンクアンベトナムの出資比率は大和ハウス工業株式会社が51%、WHAが49%で、2024年内に出資が完了する予定。現在の社名はDHロジスティクスプロパティミンクアンベトナム(DH Logistics Property Minh Quang Vietnam)。

 大和ハウス工業は、2011年8月に東南部地方ドンナイ省で、双日株式会社(東京都千代田区)と株式会社神鋼環境ソリューション(兵庫県神戸市)と共同でロンドゥック工業団地(総敷地面積約270万m2)の開発に着手し、企業誘致や工場建設の開発を皮切りに事業を展開。これまでベトナム南部において、物流施設3棟、レンタル工場5棟の開発に加え、2022年11月には同社にとって海外初となる4温度帯(冷凍・冷蔵・定温・常温)のBTS型物流施設を竣工している。

 WHAは、物流施設開発(総賃貸面積約290万m2)だけでなく、物流戦略の構築など幅広い事業サービスやインフラを提供し、タイおよび東南アジアに進出する企業を支援している。タイで12か所、ベトナムで3か所の工業団地の開発を手掛けている。

 大和ハウス工業は2016年、WHAと合弁会社WHA大和ロジスティクスプロパティ(WHA Daiwa Logistics Property)を設立し、タイでの事業を開始。物流施設の開発・運営・管理・賃貸事業においてWHAと協業している。また、2023年3月には大和ハウス工業として初めてタイのバンコクでWHAと商業施設を開発するなど、両社の連携を強化してきた。