2024.03.08
ニンビン省:35年までに中央直轄市に格上げ、観光産業に注力
ファム・ミン・チン首相は4日、2050年までを視野に入れた2021~2030年までの北部紅河デルタ地方
ニンビン省都市設計マスタープランを承認する決定第218号/QD-TTgを公布した。
計画によると、2030年までに、全国および東南アジアにおいて遺産を活用した観光・文化産業・経済で
高いブランド価値を持つ主要拠点、また国内有数の自動車産業の主要生産地としての位置づけを確立し、
イノベーション・スタートアップエコシステムの構築を目指す。
経済目標について、2021~2030年までの域内総生産(GRDP)の年平均成長率を+9.2%とする。国民1人当たりの
GRDPは2億VND(約121万円)に引き上げ、上位10省・市にランクインすることを目標に掲げる。
また、2035年までに同省を中央直轄市に格上げする。
同省は、特別国家級遺跡に指定されている古都ホアルーや、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界複合遺産に登録されているチャンアン生態観光区、タムコック・ビックドン観光区など、自然に恵まれた美しい景勝地が多く、観光産業が発展している。
同省は、観光を最先端産業とし、◇文化・歴史観光商品、◇自然観光商品、◇エコツーリズム・ヘルスツーリズム商品など、遺跡や自然などを活用した多種多様な観光商品を開発し、独自のブランドとイメージを確立する計画だ。
なお、自動車産業について、同省で工場を展開している大手メーカーとして、地場自動車メーカー大手TCモーター(TC Motor)が挙げられる。