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2024.01.12

在ベトナム日系企業の昇給率・賞与動向、昇給予算増の企業は44%に減少

グローバル人材総合サービスを手掛けるICONIC(ホーチミン市)は、在ベトナム日系企業を対象に実施した

ベトナム人従業員の昇給率・賞与動向に関するアンケート調査の結果を発表した。

 同調査は、ベトナムの日系企業における昇給率・賞与動向を定点観測する目的で毎年行っているもので、

今年で15年目となる。今回はベトナム全土から232社の日系企業が回答した。

 2024年度における1人当たり昇給予算の全体方針については、前年比で予算がやや増加する予定の企業の割合は42.9%、

大きく増加する予定の企業は1.3%となっている。前回の調査結果と比較すると、前年比で1人当たり昇給予算が増加する

予定の企業の割合は約▲14%減少し、昇給に対するやや消極的な姿勢がうかがえる。

 2024年度における年額ボーナス予算の全体方針については、前年比で予算がやや増加する予定の企業の割合は18.6%、

大きく増加する予定の企業は0.9%。前回の調査結果と比較すると、前年比で年額ボーナス予算が増加する予定の企業の

割合は約▲9%減少した。1人当たり昇給予算の全体方針と同様に、賞与に対してもやや消極的な姿勢がうかがえる。

 ベトナム人の各職層における平均昇給率は、新型コロナ禍によって2021年に下がったが、2022年にはやや上昇し、

2023年実績値は2022年実績値とほぼ同水準となった。一方、2024年予測値は、ホワイトカラー非管理職およびブルーカラーが2023年実績値をやや下回ると想定されている。

 平均昇給率の2023年実績値は、管理職が+5.0%、ブルーカラーが+6.0%、ホワイトカラー非管理職が+6.5%だった。2024年予測値は、管理職とブルーカラーが+5.0%、ホワイトカラー非管理職が+6.0%となっている。