株式会社日本TOYO(TOYOグループ、東京都中央区)は20日、ベトナム電力グループ(Vietnam Electricity＝EVN)との間で、ベトナムにおける脱炭素化社会の実現に向けた共同調査に関する双方の協力可能性について話し合った。

　TOYOグループは、TOYOグループと東京工業大学吉川邦夫教授との共同研究による「次世代型加水分解装置」を活用したバイオマス(農業残や生活ごみ)の製造、火力発電用微粉炭バイオマスの提供を行い、EVNの発電所との協力のもとで石炭燃料と組み合わせて電力を生産することを提案している。

　TOYOグループはまた、EVNとの共同調査を通じて、ベトナムにおける発電所の運用技術提供、石炭・石油・液化天然ガス(LNG)などの燃料供給にも力を入れていくことを提案した。

　TOYOグループは、ベトナムで発電所を建設する際の効率性を確保すべく、ベトナムの2021～2030年国家電力開発計画及び2045年までのビジョン(第8期電力計画)に基づく石炭火力発電の展望や発電所、燃料供給源についての調査を今後も続けていく方針だ。

　また、TOYOグループとEVNは、将来の協力に向けて引き続き調査し、研究することで合意した。