2023.07.10
ベトナム外務省、福島第一原発の処理水放出について立場表明
外務省のファム・トゥー・ハン報道官は6日に開かれた定例記者会見で、東京電力福島第一原子力発電所のタンクに保管されている100万m3余りの処理水を海洋に放出する計画について、ベトナムの立場を示した。
ハン報道官は、「ベトナムは平和目的での原子力利用の開発を支持する。原子力の安全性を確保する責任は原子力を利用する当該国にあり、事故が発生した場合には緊密な国際協力、情報共有の透明性、責任ある行動、国際法の厳守が肝心だ」と述べた。
さらに報道官は、「ベトナムとしては、国際法に沿った地域の平和と安定の維持、海洋環境および海洋資源の保護を支持する」と続けた。
なお、国際原子力機関(IAEA)は4日、海洋への処理水放出について「国際的な安全基準に合致している」とする報告書を公表した。