ベトナムのボー・ティ・アイン・スアン国家副主席は12日、第6回アジア信頼醸成措置会議(CICA)の首脳会議に出席するため、カザフスタンに渡った。今回の訪問は、同国のカシムジョマルト・トカエフ大統領の招きにより実現したもの。

　スアン国家副主席は、13日に開幕したCICAで演説をしたほか、滞在中に参加国の指導者らと会談して協力関係の強化について話し合った。特に、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領、中国の王岐山(Wang Qishan＝ワン・チーシャン)国家副主席とは、具体的な話を交えて意見を交換した。

　プーチン大統領はこの席で、ロシアが常にベトナムを外交政策における最重要パートナーとしていることを確認し、本格的且つ効果的な協力に向けて両国関係をさらに強化することで一致した。

　またエルドアン大統領は、トルコにとってベトナムは東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国の中で最も重要なパートナーであるとし、ベトナムとの二国間協力、および国際フォーラムや国際組織、特に国際連合の枠組みの中で協力を強化したい考えを示した。さらに、トルコが国際法に基づく紛争の平和的解決において、ベトナムとASEANの立場を支持することを確認した。

　王国家副主席との会談では、スアン国家副主席はベトナムが一貫して、越中関係の強化を外交政策における最優先事項としていると述べた。一方の王国家副主席は、中国が両国間の包括的戦略的協力パートナーシップを非常に重視していることを確認し、今後もハイレベルを含むあらゆるレベルの訪問を継続することで一致した。

　スアン国家副主席はこのほか、カタールのタミーム・ビン・ハマド・アール＝サーニー首長、パキスタンのシャバズ・シャリーフ首相とも会談した。