2022.07.08
チン首相、韓国のハン国務総理と電話会談
ファム・ミン・チン首相は5日、韓国の韓悳洙(ハン・ドクス)国務総理(首相)と電話会談した。ハン国務総理が5月21日に現職に就任してから外国の指導者と電話会談したのはこれが初めて。
チン首相は、ベトナムが常に韓国を重要かつ長期的な戦略的パートナーと見なしていることを改めて主張し、同国との協力関係をさらに深めたい意を示した。
一方のハン国務総理は、特に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響が深刻化した時期にベトナムで事業を展開する韓国企業が安定した生産を維持できるように有利な条件を整え、在ベトナム韓国人をサポートしたベトナムに謝辞を述べた。
両首脳は、両国間の貿易額を2023年までに1000億VND(約13億6000万円)に、2030年までにさらに1500億VND(約20億4000万円)に引き上げる目標を達成するため、2015年12月に発効したベトナム・韓国自由貿易協定(VKFTA)をはじめとする協力メカニズムの実施を本格的に推進することで一致した。
双方は、韓国企業がベトナムへの投資を拡大し、政府開発援助(ODA)を原資とする効果的な協力メカニズムを推進することで一致。また、滞在する相手国の国民に有利な条件を整えることで合意し、ハン国務総理は韓国人と結婚して韓国に居住するベトナム人女性の合法的な権利を保護することを約束した。
両首脳は、南シナ海における平和維持、航行の自由の確保について共通のビジョンを共有し、国際法に従い平和的な方法により紛争を解決することの必要性を主張した。