ベトナムは、16日から20日にかけてカンボジア南部の港湾都市シアヌークビルで開催される東南アジア諸国連合(ASEAN)観光フォーラム2022(ATF 2022)に参加する。

　ASEAN観光フォーラムは、域内の観光協力に関する枠組みにおいて最大のイベントで、今回は「未来の共有と平和のためのコミュニティ(A Community of Peace and Shared Future)」をテーマに開催する。

　同フォーラムの一環として、◇ASEAN観光相会議、◇ASEANとパートナー国(中国、韓国、日本、インド、ロシア)の観光相およびパートナー組織の会合、◇TRAVEX国際観光フェア、◇ASEAN観光表彰式などが催される。

　TRAVEX国際観光フェアは、東南アジア最大規模の国際観光フェア。ここでは、観光分野の展示会、観光商品・サービスの紹介、ビジネスマッチング、ASEAN諸国の観光当局による記者会見、各種セミナーなどが開催される。

　ベトナム文化スポーツ観光省傘下の観光総局によると、ASEANはベトナムにとって重要な観光市場であり、コロナ以前の2019年におけるASEANからベトナムへの観光者数は約210万人で、海外からベトナムへの観光者数全体の約11.6％を占めた。

　ベトナム観光業界は2022年に、前年の2.5倍に相当する6500万人の観光客(◇海外からの観光客：約500万人、◇国内観光客：約6000万人)を迎えることを目標に掲げている。