24日、山田滝雄駐ベトナム日本国特命全権大使とレ・ミン・チー最高人民検察院検事総長との間で、「刑事に関する共助に関する日本国とベトナム社会主義共和国との間の条約(日・ベトナム刑事共助条約)」の署名が行われた。

　この条約は、捜査、訴追その他の刑事手続きに関する日本とベトナムとの間の共助などについて定めるもの。

　この条約の締結によって、より充実した内容の共助を実施し、その確実性が高まること、また共助に関する連絡を中央当局間で直接行えるようになることで、共助の効率化・迅速化が見込まれ、犯罪対策に係る両国間の協力が一層促進されることが期待される。

　この条約は、2018年12月以降、5回の締結交渉を経て2021年3月に実質合意に達し、それぞれの国における所要の手続きを経て、今回の署名に至った。今後、締結について承認を得るべく国会に提出する予定。

　なお、日本はこれまでに米国、韓国、中国、香港、欧州連合(EU)、ロシアとの間で、刑事共助条約(協定)を締結している。