2021.11.24
フック国家主席、25日からロシアとスイスを公式訪問
ベトナムのグエン・スアン・フック国家主席は、11月25日から12月2日にかけてスイスとロシアを公式訪問する。
今回の公式訪問は、スイスのギー・パルムラン大統領とロシアのウラジーミル・プーチン大統領の招きにより実現するもの。
ベトナムとロシア(当時:旧ソ連)は1950年に外交関係を樹立。2001年に両国関係を戦略的パートナーシップに、2012年にはさらに包括的戦略的パートナーシップへと格上げした。両国はこれまでに、あらゆるレベルでの公式訪問を通じて関係を強化してきた。
ベトナムは、アジア太平洋地域におけるロシアの重要かつ緊密なパートナーとされており、同地域の中で過去にロシアのプーチン大統領が5回も訪問したのはベトナムのみ。このことは両国の特別な関係を物語っている。
一方、ベトナムとスイスは1971年に外交関係を樹立しており、今年、外交関係樹立50周年を迎えている。フック国家主席とパルムラン大統領は、これに先立つ9月に米国・ニューヨークで開催された第76回国連総会に出席した際に会談。
両首脳はこの席で、新型コロナの影響を受けている貿易を回復させるべく対策を講じることの必要性を主張し、スイスが加盟する欧州自由貿易連合(EFTA)とベトナムとの自由貿易協定締結に向けて交渉を加速化させることで合意した。