22日から日本を公式訪問しているファム・ミン・チン首相は23日、菅義偉前総理大臣や超党派の日越友好議員連盟会長を務める自民党の二階俊博元幹事長らと会談した。

　チン首相は、日本はベトナムの最も重要な戦略パートナーであり、両国間の戦略パートナーシップがあらゆる分野で発展を続けていると強調。菅氏と二階氏が日本政府によるベトナムへの新型コロナワクチン緊急支援を積極的に進めたことに謝意を表した。また、両氏と日越友好議員連盟の各構成員が、両国間の経済・貿易・投資の協力関係や国民同士の交流事業を促進してきたことを評価した。

　二階氏は、日越友好議員連盟が引き続き両国関係の強化に貢献し、両国民間の理解や友好が深まるための活動を推進するとし、特に若い世代に多様な分野で協力の機会を設けることに意欲を示した。

　この後チン首相は、今年10月にベトナムへの輸出が解禁された日本産温州みかん(うんしゅうみかん)のベトナムへの輸出出発式に立ち会った。両国は互いに果物の貿易を促進しており、日本は来年、ベトナムのリュウガンの輸入を検討している。