ファム・ミン・チン首相は3日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響が続く中での工業生産の回復に関する首相指示第27号/CT-TTgを公布し、関連機関や企業に生産の回復を促した。

　指示によると、生産回復の主体となる企業は、各省・市の人民委員会と緊密に連携し、製品の生産・流通、従業員の移動・宿泊の計画を策定する必要がある。計画は、新型コロナ対策を徹底したものでなければならない。

　各省・市の人民委員会は、生産回復指導委員会を早急に設立し、計画を着実に実施するために特定の業務に当たる複数の作業部会を発足するなどして役割分担を明確にしなければならない。関連機関は保健省と協力し、企業の従業員向けのワクチン配分を確実にしなければならない。

　生産現場の安全を確保するため、保健省は、企業の生産経営におけるソーシャルディスタンスや新型コロナウイルス検査、工業団地などの生産現場で感染者が確認された場合の対応、接触者の隔離などをガイダンスするほか、企業の従業員向けのワクチン配分を迅速に行い、抗原検査キットの調達で企業を支援しなければならない。

　このほか、交通運輸省や計画投資省、外務省、公安省、財政省、ベトナム国家銀行(中央銀行)にも首相から指示があり、中でも外務省は公安省と協力し、外国人専門家の入国を円滑化しなければならない。