2021.06.26
日本、成田と羽田で海外在留邦人向けワクチン接種事業を実施
日本は8月1日から、日本国内に住民票を有しない海外在留邦人などの中で、在留先での新型コロナウイルスワクチン接種に懸念があり、日本に一時帰国してのワクチン接種希望者を対象に、成田空港と羽田空港の入国後エリアに設置される特設会場でワクチン接種事業を実施する予定だ。
接種予約は特設予約サイト(7月中~下旬開設予定)を通じてのみ可能。接種終了時期は、海外在留邦人の希望も踏まえ、2022年1月上旬を予定している。接種費用は無料。
また、事業対象者のうち、住民票を持たず職域接種を含む日本国内向け接種を受けられない一時帰国中の海外駐在員などで、事業の開始より前に所属する企業などの職域接種会場でのワクチン接種を希望する場合、7月2日以降、事前に所定の手続きを経た上で、当該職域接種会場で同事業の一環としてワクチン接種を行うことが可能となる。
ただし、同事業は予防接種法に基づき日本国内で実施されるワクチン接種事業とは別個の事業として実施されるため、職域接種と同一会場で接種する場合であっても、対象者を明確に区別する必要があるなど、異なる取り扱いをする必要がある。
同事業対象者に対するワクチン接種を職域接種会場で実施することを希望する企業などは、外務省を通じて事前の手続きが必要。
使用するワクチンは米ファイザー(Pfizer)製。ただし、職域接種会場で接種を受ける場合は、米モデルナ(Moderna)製となる。ファイザー製ワクチンは、標準的には3週間の間隔をあけて2回の接種を受けることになっている。
接種希望者は、外務省海外安全ホームページの事業詳細や留意事項などを参照。