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2021.06.07

日越防衛相がテレビ会談、二国間防衛協力・交流を推進へ

3日午後、岸信夫防衛大臣とファン・バン・ザン国防相のテレビ会談が約60分間にわたり行われた。

 冒頭、岸大臣はザン国防相に就任の祝意を示し、ザン国防相は感謝の意を示した。双方は二国間の防衛協力・交流について意見交換し、二国間防衛協力・交流の促進と防衛当局間の緊密な連携を維持することで一致した。

 また、岸大臣は2018年の「日越防衛協力に関する共同ビジョン」に基づき、二国間の防衛協力が進展していることを歓迎。双方は両国の防衛協力関係を新たな段階へと引き上げるため、両国の連携をさらに緊密にしていくことで合意した。

 その上で、ハイレベルを始めとする各レベルの交流、艦艇や航空機の寄港(寄航)、能力構築支援、防衛装備・技術協力などを通じて二国間の防衛協力・交流を更に進めていくことで一致した。

 双方は、最近の東シナ海・南シナ海を含む地域情勢についても意見交換を行い、航行・上空飛行の自由と国連海洋法条約(UNCLOS)を始めとする国際法遵守の重要性を再確認した。

 岸大臣は、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」を維持・強化していくことが重要であるとの考えを示すとともに、力を背景とした一方的な現状変更の試みや緊張を高めるいかなる行為にも強く反対していくとのメッセージを国際社会に向けて発信していくと述べた。この文脈で、岸大臣は中国の海警法に関して深刻な懸念を表明した。

 双方は、今後も防衛当局間の緊密なコミュニケーションを継続するとともに、防衛協力・交流を引き続き強力に推進していくことで一致。さらに、可能な限り早い機会に対面で会談を行う必要性についても一致した。